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#170 道内人口27年ぶり560万人割れ(北海道新聞より) [A8. つれづれなるままに…]

  2,008年4月17日   ebisu-blog#170 
  総閲覧数: 10685/142 days (4月17日0時00分) 

 根室湾から沿岸氷が消えた。ようやく海にも春の訪れだ。気分一新、タイヤを冬用から夏用に換えた。昨年よりも10日ほど早い。

 昨日、旭山動物園の将来について、北海道の人口減を考慮に入れて設備投資を抑制しないと危ういと書いたが、今朝の道新に「27年ぶりに560万人割れ」という記事が載った。道内人口は97、98、99年がピークでその後逓減しているが、とくに昨年の減少が大きかった。その理由として、

「道内経済の活性化による抜本的な雇用確保策を講じない限り、「社会減少に歯止めをかけるのは困難」(総務省幹部)とみられる。道路などの社会資本整備でも、人口減を前提にした取り組みが求められそうだ。」

 対照的なコメントがある。高橋はるみ知事だ。「社会減対策として、魅力的な北海道づくりに加え、少子化対策として子育て支援などを、より積極的に進めて生きたい」と述べている。総務省幹部が「抜本的な雇用確保策を講じない限り「社会減少に歯止めをかけるのは困難」とコメントしているのと好対照をなしている。
 道内に仕事がないから東京へ人口が流出しているのであって、子育て支援は関係ない。ここでも行政はひどい勘違いをしている。道知事の認識がこれではまともな対策などあろう筈がない。

 北海道全体の減少率は-0.54%だが、子供の減少率は2倍以上だろう。働くところが少なくなって、結婚適齢期の若者を中心にした人口流出により根室は10年後の出生数が半減する可能性が大きい。似たようなところは道内あちこちにある。
 他所ごとながら、潜在顧客激減が見えているので旭山動物園は過大な設備投資はやめたほうが良い。10年後3分の2、年間200万人の入園者数を維持することはほぼ不可能だ。値上げしても10年後の売上は昨年度よりも減るだろう。これ以上大規模な設備投資をすれば、設備の老朽化が始まる10年後には維持費が捻出が困難になる。維持費の捻出できなくなった施設を想像してみればいい。お金を払って見に来る人はほとんどいなくなる。入場者数が1割になることも考えられる。冬の時代に備えていまから準備しておかないと北海道全体の人口減少の波をまともにかぶることになる。どうなるかは夕張市のハコモノ群が具体例で教えてくれている。

 この記事によれば、北海道は前年比で-0.54%である。根室の人口減少率はもっと大きく-1.6%である。道内では札幌が過去40年間で人口が150万人から190万人へ増えている。昔は札幌へ出れば仕事があり、何とか食えたということだ。いまは、それすら不可能になり、東京への流出が増えているということだろう。
 青森県、秋田県、高知県が前年比1%を超える減少である。この10年間の変化は、中央と地方の格差が大きくなっただけではなく、地方間で格差が拡大しているということだ。トヨタのある愛知県は東京並みの人口増加率で、東京に次いで第2位である。


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