入塾説明会(3月9日と23日) [B5. お知らせ]
2,008年3月8日 ebisu-blog#125
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実在の塾のほうで入塾説明会を開く。名前はニムオロ塾ではない。今日(3月7日)の道新夕刊に折り込み広告が入っているのでそちらをみて欲しい。根室新聞も「旅立ち特集」の別紙に載せてある。
日時:3月9日、23日(日曜日) 1時から2時まで
教育相談も受けるので、生徒あるいは父兄、その両方でもかまいません、どうぞいらしてください。塾の方針や授業内容の説明をし、質問にお答えします。
小学生は一クラス10名以内、中学生や高校生は一クラス15名が定員なので、多くはとれない。少人数で丁寧に教えたい。個別指導や複数グループに分けての指導は、これぐらいが限界である。20人いたら私の場合は教え方が雑になる。具体的な理由は「授業風景」のカテゴリーを読んでいただければ推察がつくと思う。具体的な理由についてはおいおい書いてゆくつもりである。
今年は小学生の国語授業を追加する。これで小学生は算数と国語の授業がそろう。いままでは適当な教材が見つからなかったが、好いものがあったので、ようやく日本語の読解力アップ中心の授業がやれる。
国語はもちろんのこと、社会も理科も論理的読解力が学力の基礎をなしている。ニムオロ塾の国語は論理的読解力アップを目標にした授業なので、説明会で内容を確認して欲しい。
簿記の授業は日商3級と日商2級がレギュラー・コースだが、日商1級受験希望者がいるので個別指導を行う。専門学校レベルの授業となる。
高校生対象の英語は、長文読解力アップのために"The Japan Times"を教材に使っている。入試では長文問題の比率が60%を超えている。長文でどれだけ得点できるかが合否の決め手である。英字新聞は大学入試に出題される「長文」よりはかなりレベルが上である。文法知識なしには書いた英語の理解が不可能なので、ケンブリッジ大学出版からでている370ページの中級レベル文法問題集を使って基礎的文法力を養う。この文法講座は英字新聞の読解授業=時事英語の補習授業として個別指導方式をとる。全ユニットを終了するのに、速い人で1年間かかる。何ヶ月でクリアできるかは本人次第である。ニムオロ塾の時事英語講座は社会人となってからも通用する英語力を目標にしている。
私の経験から、企業が求める英語力とは「英会話」能力ではない。何らかの専門的な文書を大量に、ときに厳密に速く読みこなす能力とそれを日本語で誤りなく伝える能力のことである。産業用エレクトロニクスの輸入商社で管理部門での仕事の経験と、臨床検査会社で管理部門や開発部門での仕事の経験からの発言である。企業が求める英語力の具体的な内容はブログのあちこちですでに書いている。企業で買い物英会話に代表されるような専門的内容を伴わない英会話能力が役に立つことはほとんどない。企業社会はそれほど甘くはないのである。輸入商社なら取扱商品になっている分野の専門分野が理解できることが最低条件である。私が5年勤務した企業はマイクロ波計測器を中心とした製品群と理化学分析器を中心とした製品群があった。これらの分野の製品説明会はほとんどが英語のテキストを使い、英語で行われた。取引先50社から毎年送付されてくる「年次報告書」を読むのにも当然私語が必要である。臨床検査会社の開発部門では、検査試薬の開発を2品目担当しただけで、natureやscienceはもちろんのこと、まだ翻訳のされていない先端の医学書を読む必要があった。海外の会社の買収提案を処理するときにはベルトハイムシュローダー社の作った100ページを超える買収提案書を3日で読みこなし、抄訳をつけた稟議書を作成しなければならなかった。コンピュータシステム開発では、翻訳書がないためにたとえばAccounting Information Systemsなどの専門書を数冊原書で読まざるを得なかった。次々と開発されるOSに関する情報の概要をいち早くキャッチするために、これらに関する書籍もその都度原書で読んだ。30年前に科学技術計算用のプログラマブル・キャリュキュレータの説明書は300ページほどのマニュアル2冊がついていた。2週間で読んでその計算機を使いこなしていた。内容は統計学や数学を使ったプログラミングである。
このように企業で使う英語力は背景になんらかの専門知識を要するものばかりである。専門的な内容を伴わない英語が要求されたことは一度もない。
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