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財政課へ取材訪問 [26. 地域医療・経済・財政]

2,008年2月12日   ebisu-blog#083
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 夜中にうっすら雪が降ったようだ。道路がぬれて黒いアスファルトが光っていた。午前11時少し前、雪は雨に変わった。気温1.3度C。

 昨日、Kさんからのメールで、病院事業の損益計算書と貸借対照表は公表されているはずだから資料は手に入ると連絡があったので、早速、根室市の財政課へ電話したら公表されていることが確認できた。
 電話の受け方について、うるさい爺さんから一言。こちらが名乗っているのだから、「財政課○○でございます」と電話を受けたら名前をはっきり言ったほうが好いですよ。受けた二人とも名乗らなかったところをみるとトレーニングを受けていないのかもしれない。電話応対の基本です。
(東京八王子市にあるオリンパスの宇津木台研究所へ電話してみてください。古い話しですが90年頃は何度も電話応対コンクールで優勝している会社ですから、たぶん今でもその伝統は守られているでしょう。お手本のような応対をします。仕事で用事があって見学させてもらったことがあります。図書室が二階ロビーにあり、書架はオープンでした。ロビーですからもちろんドアはありません。仕事時間中でも気になることがあれば図書室で自由に本が読めます。もっとも私が見学させてもらった午前中はたまたま誰もいませんでした。)

 伺うと、財政係長の角さんが資料貸借対照表と損益計算書の写しを用意してくれていた。財政課ではこの種のデータはきちんと公開しているという。20分ほど質問に答えてくれた。今後は、きちんとしたデータに基づいてブログの記事を書くことができる。丁寧に説明してくれた角係長に感謝申し上げる。
 
 詳しい内容は順次書いていくことになるが、今回は大まかなところをまず報告したい。新聞記事ではよくわからなかった部分である。

【平成20年度の病院事業赤字額について】
 医師数がこのままだと11億円強の赤字を財政課は予測している。それに対して引き当て可能な予算は6億円である。もし11億円全額引き当てると、根室市は平成20年度5億円の赤字予算を組まざるを得なくなる。道庁並みの給与9%カットも検討すべきではないのか?

【病院事業への繰出金=赤字補填金の推移】
 病院事業への繰出金は、平成17年度から三年連続で10億円を超えている。平成18年度11億円、平成19年度も11億円の見込み。これらに対する予算措置は117年度7.2億円、18年度7億円、19年度4.8億円である。つまり予算が組めないほど、病院事業会計の赤字が膨れ上がっている

 平成18年度の病院売上をみると、外来と入院分で23.8億円、これに対してかかった費用は33.2億円である。営業損失9.4億円となる。この赤字を一般会計からの繰入金や補助金等で購っている。

 平成18年度は24億円稼ぐのに34億円かかったということだ
 頂いた資料をざっと見ただけでも、巨額な損失が発生して、予算が組めないほどの規模になっていることがわかる。市民一人当たり年間6万円、4人家族だと16万円の負担である。平成18年度は単年度でこれだけの赤字が出た。この三年間、市は医師派遣要請以外何も手を打っていない。怠慢である。

 すべては市長判断である。どれだけ正直に市民に発表するかが問われている。来週くらいには平成20年度予算が決まる。予算上の措置が不可能なほど病院事業赤字が膨れ上がっていることを正直に説明できるかどうか、そのことによって市長の人格も問われている。結果で判断しよう。

 頂いた資料は、「平成18年度 市立病院事業損益計算書」、「同、貸借対照表」、「平成18年度決算カード」である。
 中身の分析については、今夜か明日からブログ上で順次書いていこうと思う。
 
 狭いものだ。苗字が同じなので、訊いた見たらそうだった。対応してくれた係長さんの実家は私が生まれ育った家と裏庭でつながっていた。お隣さんである。裏庭の木に猫が登って下りられなくなり、ミャアミャア鳴いていたことを思い出した。その木は今はもうない。
 そういうわけで、財政課に親しみが湧いてしまった。もちろん面識はない。わたしが育った頃は彼はまだ生まれていないのだから。


 


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