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授業は1月4日から [B5. お知らせ]

2,007年12月30日   ebisu-blog#038
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 いつから冬休み明けの授業が始まるのか確認の電話が、Sさんから昨日朝8時にあった。どうやら授業開始が待ち遠しいらしい。それには理由がある。

 SさんはKe中学1年生で、2学期の中間テストで点数が下がり、あせっていた。数学は速度が速いので、2年生の問題集を10月頃からやっていた。先に進んでいて、足元が少しおろそかになっていた。
 テストの一月前から、テスト範囲の復習をやるように切り替えた。それで2年生や3年生の授業時間に来てもらい、個別補習を並行して実施した。効果はてきめんだった。2学期期末テストで順位を大幅に上げた。1年生は80人弱だが20番ほど順位が上がった。もちろん、Sさんが一生懸命に勉強したからだ。ニムオロ塾はそのお手伝いをしたに過ぎない。生徒の気持ちが変わったときにはとことん付き合うのが教師の役割だと思う。お互いに本気になったときに大きな成果が生まれる。

 一般に、点数が下がると自信がなくなるものだ。どうして良いかわからなくなる。誰にでもあることだ。成績が上がりっぱなしになるなんてことはない。集団の中で相対的な順位だから、アップ&ダウン、変動して当たり前だ。

 成績が下がったときがチャンスともいえる。何のチャンスかというと、学習習慣を変えるチャンスである。成績が下がり、自己否定の気持ちが生まれたときでないと自分を変えられないからだ。人間は自分が心の底から変わらなければととことん思いつめたときに他者(先生)を受け入れる準備ができる。だから、自分がだめな人間だ、勉強ができない人間だという心が芽生えたときに人生の転機ともいえるチャンスが訪れる。一皮剥ける、あるいはさなぎが蝶になるようにメタモルフォーゼンが訪れる

  精一杯の努力をしてみる⇒成績が上がる⇒自信が生まれる
   ⇒勉強に身が入る⇒さらに成績がアップする

 螺旋階段を昇るように成績が上がりだす。
 古い話しである。開塾当時の5年前の話しである。12月に1年生が入塾した。期末テストは数学が48点、英語が14点だった。2年の4月から授業速度を上げた。途端に数学の成績が上がりだした。半年たたないうちに一番をとった。3年生になる数学は半分くらいクラス1番だった。2学期になると今度は英語がクラス1番になった。最後は英語のほうが安定して成績が良かった。R君である。

 中学生のときは脳力も鍛え方次第で大きくアップする。一生懸命に勉強して頭を良くしたものが楽にトップをとるようになる。身体の成長期は、脳力の成長期でもある。身長と違って、脳力の伸びには限度がない。いくらでも伸びるんだよ。

 変わるべきときがきたと感じたら変わればいいのである。変えなければいけないという心が芽生えたときがチャンスである。その時が来たら指導を受け入れる心ができている。
 
 成績が下がるのは
 ①勉強量が足りない
 ②勉強のやり方が間違っている

 この二つのどちらかである場合が多い。①の場合は学習習慣そのものがない場合と勉強時間数が足りない場合がある。学習習慣がない場合は保護者と生徒との三者面談を実施する。家庭学習の仕方を具体的に説明し、実施してもらう。英語や日本語テキストの短時間音読からはじめる。3ヶ月位してから家庭での学習状況を確認する。
 他人の1.5倍はやらないと成果は上がらない他人の倍やるつもりぐらいがちょうど良い
 ②の場合は個別に面談し、何とどのようにやるかを明示して、補習をやりながら、やりかたを変えてもらうことになる。具体的な学習目標を個別に設定している。教えている科目のほかに国語や社会も家庭学習の仕方を具体的にアドバイスすることになる。たとえば、国語はまず語彙を増やすことと名著の音読だ。社会は記憶の仕方にコツがある。自分で図を書いて覚えていけば記憶は芋づる式につながって出てくるようになる。
 3ヶ月単位で成果をチェックし、目標や勉強の仕方の見直しを行っていく。生徒に変わろうとする兆しが見えたときには、惜しみなく協力するのが教師の役割である。それまでは待たねばならないこともある。

 もちろん、ゲームやパソコンにはまって、いわゆる「ゲーム脳」の場合にも成績が顕著に下がる。それは別の対処が必要である。
 
 さて、今年の冬は何人が変わるのだろうか
 このことも教師の楽しみの一つに数えられる。
 

 


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