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期末テスト(2) [A8. つれづれなるままに…]

2007/12/6    #012 

前回テストよりも50点以上あがったのは、Ko中学2年生の二人だけではありませんでした。
もう一人50点超えがでました。合計三人です。三人目の50点アップはKe中学3年生のS君です。5科目計で前回テストよりも100点以上アップしています。Ko中学の二人のほかにKe中学2年生が一人11月に入塾しています。この生徒も3週間で数学が45点上がりました。
 三年のS君はこのところ問題を解く真剣さが違っていました。毎日のように学校の帰りに塾へ寄って勉強していましたから気合を感じていましたよ。N君と10点差でしたね。だから言ったでしょう。平均点が取れる生徒はクラストップとそれほど実力的な差はないと。能力の差ではなくて、気合の差や勉強時間の差、勉強の仕方の差に過ぎません。成績は次の変数の関数として表現できます。

         成績=気合×勉強時間×勉強の仕方

 クラストップは平均点が取れていれば誰にでも可能です。トップレベルの真の能力的な差は簡単な学校のテストでは出ませんから。後はケアレスミスを気をつけるだけです。具体例ではN君の数学と英語の実力は一つ上の学年でトップクラス、二つ上の学年で中位クラスでしょう。半年後には英語は2つ上の学年と同じ模試を受けたとしたらトップクラスになっているでしょう。同学年で一つ上の学年と同じ模試でトップクラスの取れる同級生はいないでしょう。このような理由で簡単な期末テストや学力テストでは同学年では差が出ません。ケアレスミスつぶしだけの意味のない競争はするなと話してあります。
 高速学習コースのN君は別格として、現実にはケアレスミスは手痛い打撃です。S君の答案には3箇所ケアレスミスが見つかりました。計算ではきちんと出しているのに、答えを書くとき計算結果の片方を見落としているとか、因数分解の問題で単項式の共通因数を書き忘れるとかね。答えを書き終わったら問題にもう一度ざっと目を通して、書いた答えが適切か否かしっかり確認するようにいつも言っているでしょう。これらが正解なら、つまりケアレスミスがなければN君と点数がほとんど一緒でした。学校のテストに限定すれば、トップと能力的な差がないことが理解できたでしょう?高校に入ったらN君へ成績で勝負を挑んでみるといい。高校時代に徹底的に勉強すれば必ず大化けします
 今日話したように、進路も考えなおしたらどうですか?一発勝負をかけてみたらいかがです?帆船で実習航海できる東京商船大学があります。根室からはたぶん誰も行ったことがない大学です。チャレンジして落ちてもいい。心配なら専門学校への切符を手にして受験すればいい。10代と20代は自分の可能性を思い切って試してみる。思い切らない限り大化けはしないものです。東京商船大学希望者が一人くらいいてもいいではありませんか。一人ひとり違っていい。違う色で染めていい。根室に育った同学年という布地がいろんな色で染まれば楽しいではありませんか。


(一人同級生で大化けしたのがいます。漫画家になった神田猛です。絵自体はもっと上手な奴がいました。“けんじ”といいます。彼の絵はセンスがよかった。漫画家になれば石の森章太郎ぐらいにはなっていたのではないかと思います。才能が惜しまれます。神田君のすごいところは高校三年の夏休みが終わろうとしていたときに、退学を決意したことです。相談があるというので聞いたら、「『ゴルゴ13』のサイトウタカオへ弟子入りしたい」というのです。驚きました。普通なら、もう半年で卒業ですから、卒業してから弟子入りするのがあたりまえの考え方です。わたしもそう言いました。「卒業してから行ったのでは一番弟子になれないかもしれない、だから今行きたい」、すごい奴です。決意が固いようなので、何を言ってもやるつもりだとわかりました。実質的には相談ではなくて同級生であるわたしへの決意表明でした。それほど仲がよかったわけでもない、初めて私の家を訪れての「相談」でした。彼は絵よりも字のほうが上手だった。2年生のときの文化祭だったかな、ある友人の家を拠点に文化祭の準備をしました。新聞コンクールへ出品するために彼を三日間缶詰にしました。ほとんど徹夜の作業です。結果は惜しくも準優勝でした。私の書いた記事が不出来だったのが原因ではなかったかと思います。頼まれたらやる、好い奴です。その後、独立したときに今度はわたしのほうが頼まれて、数年間所得税の申告をしました。当時は友人数人が劇画を描くのを手伝っていました。好い絵の作品シリーズ『御用牙』になって残っています。彼の場合のように思い切りのよさが人生を分けることもあります。)


 Ha中学のO君も8月に入塾してからしっかり数学の勉強にのめりこんでいますね。力はしっかりついてきました。やはり入塾当初よりも数学が40点以上あがったのではないでしょうか。学校で習っていないところを独力で予習して制覇できるようになりましたね。今日も掃除の証明問題の復習を坦々とやっていました。数学が英語の次に苦手な科目ということでしたが、一番得意な科目になりました。得意科目が一つできれば、案外他の科目も一つ二つは引っ張られて、点数が30点ほど上がってしまうものです。Ko中学2年生のKtさんが数学50点に加えて英語も30点ほど上がってしまいました。数学と英語が入塾1ヶ月で同時にこれほど上がるのは珍しいケースです。つられて社会の成績が上がる生徒が多いようです。勉強の仕方がわかってしまうからでしょう。
 ちょうど一年かかって英語が平均点を超えたI君、地道な努力の賜物です。そのまま努力を続けてください。突然break throughする時期が来ます。もう少しです。半年後まで考えるとあなたが一番成績の上がる可能性があります。
 点数をしっかり下げた人が二人います。言わなくてもわかりますね。1年生です。一人は近視で黒板の字がみえにくかったことがわかっています。席を一番前にしたので今後は授業に集中してください(ごめん、調べたら前回の学力テストよりも5科目合計で20点上がっていました。でもやはり中間テストよりも下がっています)。もう一人はじりじり成績が下がって自信を失いかけていますね。冬休みでリカバーしましょう。勉強の仕方について具体的な相談を来週にでもしましょう。この二人は中間テストに比べて期末テストが下がりました。中間テストが素晴らしかった。前回の学力テストよりは5科目で20点ほど上がっています。三年のIさんも今回点数を下げました。あなたらしいおおらかさが出て、ケアレスミスが多かった。しかしこれが底です。冬季特訓が終わった後の学力テストは220点(300点満点)前後にまで延びるでしょう。内申点も高いし進学に影響はありませんので、慌てずに英語はケンブリッジの中級文法問題集GIUをしっかりやりましょう。10月から開始していいペースです。高校入学までに40~60ユニット消化できます。春休みや夏休みに集中的に取り組めば来年中に一冊まるごと終わっています。これなら学年一番を争えるという得意科目を作ることを優先しましょう。今は主要5科目満遍なく点数を取っています。春休みの勉強の仕方がが鍵です。高校数学の予習もやるべきです。進研ゼミ模試対策は春休みからはじめないと間に合いません。
 ところで、成績が下がり自身を失いかけている人は、自分が試されていると思いましょう。苦境を乗り越えるチャンスです。人生にはきついときがなんども訪れます。だから、中学生のうちに苦しいときを乗り越える「練習」をしておきましょう。将来とっても苦しくて自殺すら考えるときがあるかもしれません。でも何度か苦しいときに歯を食いしばって乗り越えた経験があれば、ぎりぎりのところで踏みとどまることができるでしょう。苦しいときはただ黙って、何も言わずにひたすら努力を重ねましょう。それが幸福の扉を開く鍵です

 ニムオロ塾生の成績上昇パターンは、まず数学が上がります。そのあと半年ぐらい遅れて英語が上がるケースが多い。数学も英語も勉強の仕方は共通する部分があります。勉強の仕方がわかり、良い学習習慣が身につけば成績が上がるのが当然です。
 
 期末テストの結果は、中学一年生は未確認の一人を抜き、他は全員成績が上がりました。2年生は横ばいの二人を除き、他は皆成績が上がっています。とくに11月に入塾したばかりの2年生の3人はよくやりました。三人とも数学が45点から72アップしています。三年生は一人未確認ですが、下がった人はいません。みんなよくがんばりました。塾生の90%が成績の上がった塾が他にあるでしょうか?今回はちょっとできすぎの感じです。

 Ke中学は今日テストが終わりました。各校の最終集計はこれからです。根室高校は明日から後期中間テストが始まります。西高の2年生は修学旅行中です。好い思い出が一杯できるといいですね。

 

 

 


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